
単三:
1300mAh / 単四:
750mAhで、各一本
105円です。
一本ずつパッケージされていて、2本/4本などの複数パックはありません。
あくまで一本105円の販売形態です。
パッケージの形、1300mAh/750mAhという容量、いずれをとっても
VOLCANO NZと変わりが無いようです。
電池のパッケージには発売元は「(株)大創産業」と記されていて武田コーポレーションではありません。
でも、充電器の形を見る限りVOLCANO NZ用の充電器と瓜二つですね。

まずは充電器のほうを比べてみましょう。
左から「
ReVOLTES用[E-100/電池 No.65」「
VOLCANO NZ用 (旧)[JDK-801]」「
VOLCANO NZ用 (新)[JDK-801]」の3つです。
箱の大きさ・形までそっくり(笑)
「
ReVOLTES用」と「
VOLCANO NZ用 (旧)」には裏に銘板(シール)が貼られていてどちらも
PSEマークと共に「
武田コーポレーション」の名前が見てとれます。
という事は、ザ・ダイソーで売られている品も輸入・日本国内での卸しはVOLCANOと同じく武田コーポレーションが行っているようですね。
電池はともかく、この充電器は中国メーカー製で、海外では他の会社がやはり別の名前をつけて販売しているので、もしかしたら日本でも武田コーポレーション以外の別会社がダイソー向けに輸入・販売しているのではないかという可能性もあったのです。

ちなみに、説明書もレイアウトが多少違うだけで、文言やイラストはほぼ同じものが使いまわされています。
そして、ダイソー商品には一次電池への充電の危険性を示す赤いシールが貼られています。箱にも赤い注意書きが大きく印刷されています。
この充電器は保護回路は無く、トランスからの脈流で(充電が進んで)最大の場合乾電池の電圧を超える過電圧をかけっぱなしになるため、アルカリ電池等の充電に対応していない一次電池を入れたままにすると、液漏れや最悪は破裂などの危険性があります。絶対にこの充電器で一次電池を充電するような事はしないでください。
さて、充電器はラベルから明確に武田コーポレーションが販売しているVOLCANO NZ用と同じ製品であると思われますが、それでは電池のほうはどうでしょう。

+極の端子の大きさ、−極の大きさや金属の質感など、電池もどの部分を見てもVOLCANO NZと同じように見えます。
重さを測ってみても、外装フィルム(シール)の重さがわずかに違うくらいしか差はありません。
※ 電池一本々々でもわずかな重さの違いがあります。
外見上はVOLCANO NZとの違いは見つかりませんでした。
ということは、充電器と同じく外装デザインだけ変えたもので、中身はVOLCANO NZと同じ電池で、電気的な性能も全く同じものなのでしょうか?
後は放電試験を行って、電気的な特性を調べるしかありません。
いつものように、電池容量を測る定電流での放電テストを行いました。
単三ReVOLTES・単三VOLCANO NZ共に新品を購入し、製造から購入まで放置されていた物なのでまずは数回充電と放電を繰り返して
休眠状態では無い通常状態で測定できるようにします。
数回の充放電も全てデータを取り、休眠では無い安定した状態であるかの確認を行っていますので、放置されていて弱った状態ではなく電池本来の性能を測定できた事は確認しています。
※ 充電には三洋NC-M58を使用・E-100/JDK-801ではありません
▼グラフをクリックすると拡大表示
このグラフを見る限り、ReVOLTESはVOLCANO NZと同じ電気特性(放電特性)を持った電池だと思われます。
容量はどれも
1400mAh前後(表記は1300mAh…とするとこれはMin.表記?)、容量や放電中の電圧に電池ごとの多少のバラつきはありますが、中身は全てほぼ同じ物であると言える範囲の差です。
中身が同じであれば、どちらの電池を買うかはザ・ダイソーかそれ以外の100円ショップか、電池を置いている店が近くにあるか無いかの違いくらいで、どちらを買っても良さそうです。
ザ・ダイソーといえば105円でアルカリ電池も多数販売しています。
そこでオマケ実験として、ザ・ダイソーで売られているアルカリ乾電池(の1つ)とReVOLTESではどの程度の使用上の差かあるのか比較してみました。
アルカリ乾電池とニッケル水素充電池の放電テストは過去に幾度も記録があり、その結果は皆さん良くご存知だとは思いますが、ダイソー店頭商品同士の比較で果たして4本105円のアルカリ電池を買ったほうがいいのか、4本だと420円+充電器代が必要なReVOLTESを買ったほうがいいのか、それを確認してみましょう。
▼グラフをクリックすると拡大表示
はいこの通り。
ザ・ダイソーで売られていた「電池-113」(GP製)の単三アルカリ乾電池と、単三ReVOLTES 1300mAhでは放電電流500mAのテストでは放電終了までの時間(容量)はほぼ互角です。
※ 乾電池との比較用に終止電圧は0.9Vで比較
この程度の消費電流の機器では、アルカリ乾電池とReVOLTESではよく似た時間は使用できそうです。
しかし、アルカリ乾電池は最初は1.5V程度の高い電圧で機器を駆動できますが、電気を消費するとスルスルと電圧が下がる特性のためにじきに(15分経過位で)ReVOLTESより電圧が下がってしまいます。
ReVOLTESはニッケル水素充電池のため、放電開始から終了までのうちかなり長い期間は(多少変化しつつも)一定の電圧を維持できますから、安定して電気を供給できます。
デジカメなどデジタル機器の場合、電池電圧が一定より下がると電池切れ警告を出して動作しなくなる物も多く、この場合はこの比較で使用した電池ではアルカリ電池はかなり早く電池切れ警告状態になって機器が使用できなくなります。
物によってはReVOLTESの約半分程度の時間で電池切れと判断される物もあるかもしれません。
アルカリ乾電池の4倍(充電器含まず)の値段はしますが、繰り返し使えて100円ショップで売られているアルカリ乾電池よりはパワーが長持ちする充電式のReVOLTESは、大手メーカー製のもっと容量のある電池よりは劣るかもしれませんが一本105円だと思えばじゅうぶん値段以上の働きはしてくれるでしょう。
多分、中身は同じでしょうからReVOLTESもVOLCANO NZと同じく自己放電はそれなりにする従来型のニッケル水素充電池です。
あまり長い間使わずに放置していたら自己放電で電池に溜めている容量も減ってしまうでしょうし、
過去のグラフからもわかるように比較的短期間で休眠するみたいでパワー(維持電圧)も弱くなってしまいます。
一度充電したら使わずに放置するような用途ではなく、使用する前には必ず充電する。または毎日や毎週程度は使用するような用途で使用しましょう。
一応、ReVOLTESも一ヶ月程度の自己放電テストができるよう、ただ今絶賛放置中です!
一ヶ月放置した後の放電グラフです。(各電池2本)
▼グラフをクリックすると拡大表示
ご覧の通り、ReVOLTESもVOLCANOもほとんど変わらない放電特性です。
一ヶ月の放置の結果、以前行ったVOLCANOの測定と同じく自己放電が進み、また不活性化が原因とみられる放電開始直後の電圧低下が確認できます。
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早速、ダイソーで売られていたので購入しました。
武田コーポレーションのボルケーノと瓜二つで、おそらく製造元は同じでダイソー用に外装を変えて販売しているだけと思われます。
くじら 様
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お返事 |
非常に似た電池ですね。
お返事 2011/3/3
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何時も楽しく拝見しています。
最近オーム電機より低自己放電タイプECOrubaが売られているようですが是非この電池の特性調査をお願い致します。
容量は単4で750mAとエネループより僅かに少ないのですが価格が安いので気になっています。
よろしくお願い致します。
水戸光圀 様
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お返事 |
はてさて、ECOrubaはReVOLTESなのでしょうか?
お返事 2011/2/23
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はじめまして・・・
貴殿のユニークなHPに関心している多勢の内の一人でございます。
ところで、通常の充電器の場合は充電完了時には何らかのサイン(LED点滅→LED点灯)等があり、目視できるとおもうのですが、このReVOLTES充電器は点灯しっぱなしであり、自分で時間を図る必要があるのですね。(例えば11.5時間)
物忘れが増えてきた自分には、充電中を忘れてしまいそうです。
当充電器を改良し、リフレッシュ機能および充電完了になった場合には、LEDを消灯させる事なんて難しいのでしょうか。
下らない質問と笑わずに読んでください。
では、失礼します。
ReVOLTES 様
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お返事 |
まず端的に回答すると、この充電器に「リフレッシュ機能」「満充電で自動停止する機能」をつけるとなると、市販の急速充電器が買えてしまうくらいの金額と多大な労力をかけて改造する必要があります。
というか・・・・この充電器はただの電源トランス程度にしか使いようが無く、充電回路・満充電検出回路・リフレッシュ回路などを全て作って、元の姿では無くなってしまいます。
「リフレッシュ回路」を追加するなら、「がまんできません、すぐ答えてください!」でお答えしているような回路を増設する必要があります。
但し「がまんできません、すぐ答えてください!」では動作に必要な遅延回路などの説明は省略しています。
「満充電で自動停止する機能」(LEDを消すだけでもいいですが)を追加するとなると、電池の満充電を検知しなければなりません。
ある程度以上の電流で定電流充電を行う方式であれば、電池の電圧を監視しながら−ΔV方式で満充電を検出する方法が一般的です。
しかし、この充電器は定電流ではなく脈流でしかも順定電流充電という充電中に電池で電圧がAC100Vの交流周波数にあわせて常に変動している方式なので、そんなボロボロな波形から電池の状態を検出するには、とても高度な電子回路を組み込まなければなりません。
また、この充電器のような少ない電流で長時間充電する方式では電池が明確な満充電反応を示さないので、それを検出するとなると上の脈流問題とあわせて、市販の急速充電器の数倍〜数十倍の技術と部品とお金をかけて正しく満充電になったのか?を検知する方法を発明して組み込まなければなりません。
更に問題があり、この充電器はトランスで降圧した交流を左右のスロットに交流の正相と逆相で別々に充電電流を流す回路になっていますので、電位的には左右のスロットが逆方向に接続されています。
つまり、左右の充電回路が上下逆になっているので、普通の「満充電検出回路」や「リフレッシュ回路」をGND共通の普通の電子回路としてつなぐことができない構造になっていますから、もしそれに対応させるとなると更に高度な技術と回路、それなりの部品数が要求されます。
ヘタなたとえになりますが、「目の前に子供用の三輪車があります。これに自作でエンジン等をつけてオートマチックの自動車に改造できませんか?」というご質問をされているのと同じくらいの難易度です。
自分でエンジンやギヤ、タイヤにハンドル等を集めてきて三輪車を元に自動車を作るより、そのへんの店で完成品の軽自動車でも買ってきたほうが安くて手間もかからずに自動車が手に入ります。
この充電器は100円商品でも売れるほどの最小の部品で、更に部品数が少なくても動くようトリッキーな回路で、自動停止などの機能は全て省いているがとりあえず充電はできるだけ、の充電器なのでそれ以上の機能を望まれるのであればそれら機能を一から用意して高性能な充電器を自作される手間と全く変わりませんし、この充電器をベースにすることで逆に制約や不具合が多くてそれを解決するために必要な手間のほうが多くて、時間とお金と手間のムダになります。
お返事 2011/2/19
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投稿 2/19 |
早々のご回答ありがとうございます。
やっぱり!な・・・と、少しだけ夢を見たつもりと考えます。
誠に、ありがとうございました。
ReVOLTES 様
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はじめまして、ある方からこちらの放電器を教えていただき早速作ってみようと昨日秋葉原で部品を買ってきました。
こちらのReVOLTESですが、エネループの充電器で充電しても大丈夫なのでしょうか?
はなたれ 様
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お返事 |
エネループの充電器と言っても各種ありますので、型番を書かない方には適切なお答えをすることはできません。(これ以降後付で型番などを知らせる事もご遠慮ください)
JIS規格など国内の規格を満たしているニッケル水素充電池でしたら定電流充電で0.5C充電までが安全に充電できる適正な充電方法とされていますので、あなたのお使いになられる充電器が1300mAhのReVOLTESに対して0.5Cの約650mA以下の電流で充電するもので、正しく満充電を検知できるものであればたいていの物なら大丈夫だと思われますが、ReVOLTESはJIS規格に合格しているという表示がありません。
ReVOLTESは製造メーカーがデータシートを公開している電池ではありませんから、果たして0.5C充電でも大丈夫かなどはいっさい保証されていません。
セットで売られている充電器が135mA充電という事から、市販の急速充電器などでそれ以上の電流で充電した場合に壊れたり過熱したり破裂したりする危険性が考えられます。
メーカー指定の充電器以外を使う場合は、電池や充電器を壊してもあくまで自己の責任で行えるという自覚がある方のみそれを行ってください。
もちろん私も、ReVOLTESをエネループ用の充電器で充電した場合の結果についてはいっさいの保証をいたしません。
お返事 2011/2/18
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ダイソーの充電池は放電、充電を繰り返すのを何回くらいできるのでしょうか? パナソニックの充電式エボルタは1600回ですが・・
TT 様
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お返事 |
パッケージには何も書かれていませんので、ダイソーの店舗で店員さんに直接お確かめください。(店から本部への問い合わせ、本部からメーカーへの問い合わせの後の返答になると思います)
私のほうでは先月買ったばかりで、耐久試験は行っていませんので実測値などについてはお答えはできません。
ダイソーから回答がありましたら、ここでもお教えくださると助かります。
お返事 2011/2/16
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やはり予想はしてたのですがVOLCANOとほぼ同じだったんですね。
シールの重さだとは気が付きませんでしたね。
ダイソーでもうすでにReVOLTESが売り切れていました。
サイバーダイバーの一般プレイヤー 様
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お返事 |
容量が1000mAhなどでしたら各社の新型ニッケル水素充電池のLite系の製品とか?、そういう疑問も沸いてきますが1300mAhで形状も同じとなると、過去の同系製品のOEM版と考えるのが普通ですよね。
電気的な特性も測定で確認できましたし、今までVOLCANOを売っている100円ショップがお近くに無い方には購入できる可能性が増えたのは朗報です。
お返事 2011/2/16
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この記事を見てさっそく,ダイソーに走りました。
しかし家の近くは単3が見事に品切れ。単4と充電器は沢山陳列されていたので,他のダイソーにいけば単3を仕入れられるかと思いきや,あっちこっちですでに品切れ状態になっています。
みなさん,目聡いんですね。
k1 様
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お返事 |
ReVOLTESがダイソーの店頭に並び始めてもう2ヶ月くらいは経っていますから、うちの近所の店でも単三か単四の片方が棚から無くなっても補充されていない店もあります。
ダイソーの場合は売り切れになっても店長(またはコーナー責任者)が気づかないとPOS発注して補充はされないので、欲しい場合は店員さんに言って補充手続きをとってもらいましょう。
お返事 2011/2/13
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やはり、VOLCANOと同じでしたか・・・。 形状がそっくりだったのでそうとは思っていましたが。 放電の結果楽しみにしております!!!
kaitoku 様
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お返事 |
多分、以前のVOLCANOの結果と変わりは無いとは思いますが、一ヶ月くらい放置したら再度測定してみます。
お返事 2011/2/13
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